じょんじょがゆく

Ring-tail cat JonJo’s bizarre adventure

10« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.»12
 

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

カテゴリ: スポンサー広告

[edit]

Posted on --/--/-- --. --:--    TB: --    CM: --

ぽんぽ別れの記録 3 

ぽんぽ別れの記録& 2の続きです。ぽんぽがサドル血栓症と診断され安楽死宣告された翌日、セカンドオピニオン取得のために心臓専門医のいる病院へ行くことになりました。家から車で30分ほどの場所にある、最先端技術と設備を誇る大型総合動物病院です。

12時45分 受付
1時20分 ぽんただけ診察室へ
1時45分 私が呼ばれ、ドクターと面談
2時10分 ぽんただけ検査室へ。私は待合室に戻る
3時40分 ぽんた検査終了。呼ばれてドクターから検査結果の説明を受ける
4時16分 お会計
4時30分 処方薬受け取り

書類やレシートの記録によると大体上記のような流れだったと思います。とにかく待ち時間が長かった。建物の中はアメリカにありがちな冷凍室並の極寒冷房環境、その日は記録的な猛暑とのことで私は超薄着。いつ呼ばれるかと律儀に待合室でずーっと待っていたので、体の芯まで冷えきって凍死寸前でした。

検査結果は最初の診断を裏付けるものでした。ぽんぽの心臓は左心肥大、左室壁異常発達、乳頭筋異常発達でした。そして血栓もしっかり確認されました。



心臓に血栓があったらあきらめるはずだったのに、寝不足と疲労で頭が変になっていたのか、ぽんたを眠らせるという選択肢はどこかに吹き飛んでいました。何とかして生きられる道はないか質問している自分がいました。

「肺と腎臓がまだ正常なら血栓を溶かす薬を飲ませながら様子を見るというチョイスはあります」と心臓専門医のDr.シュロープが言いました。「その場合は生きている限り投薬と定期的な肺と腎臓の検査を続けることになります、ただし、いつ死んでもおかしくない状態だということを肝に銘じて、希望は持たないように」。

そして「今から肺と腎臓を検査しますか」と聞いてきました。それならどうして心エコーの時に全部一緒にやってくれなかったの?なんて気が利かない医者なんだろう!と、ちょっとむっとしてしまいました。

ドクターは「肺と腎臓の検査は一刻も早いほうがいい、明日がよければ予約をずらせるかどうか調整してみる、週末は学会があって出張なので、何とか今日か明日に受けさせてあげてほしい」と強くすすめてきました。

私はとにかく疲れていて、この寒い中また延々と待つのかと考えたらもうこれ以上無理な気がしました。ぽんぽも早朝から連れまわされてぐったりしていました。それで適当に「明日の時間がわかったら教えてください」と言って痛み止めと血栓を溶かす薬の処方をお願いして、その日は帰らせてもらいました。

帰り道、運転しながらボケた頭であれこれ考えました。「ドクターは気が利かなかったんじゃなくて、血栓を見たから(眠らせるから)、肺と腎臓の検査は必要ないと判断したのかも」「というより、ぽんぽの腎臓はもうだめな気がする。今朝の膨大な血尿のこともあるし」「でも今はとりあえずこれでいいや、はやく帰ってぽんぽと一緒に寝よう」。。。

翌日6月10日(金)は、ぽんぽをおいて仕事に行ったような気がします。それで早退したのかもしれませんがよくおぼえていません。

実は心エコーから後の記憶がところどころ抜けているのです。

以下がぽんぽとの別れのサマリーです。

6月8日(水)  夜、サドル血栓症と診断され、安楽死宣告を受ける
6月9日(木)  午後4時、心エコーでサドル血栓症という診断が正しいことが裏付けられた
6月10日(金) (たべない、おしっこでない、水を飲んで吐くを繰り返す)
6月11日(土) (たべない、おしっこでない、水を飲んで吐くを繰り返す)
6月12日(日) (たべない、おしっこでない、水を飲んで吐くを繰り返す)
6月13日(月) 午前11時半、自宅で眠らせる

食べなくておしっこがでないのに、ぽんぽはいつものぽんぽでした。前足だけでずるずる這っていました。私が下半身を持ってサポートすると、手押し車みたいに上手に移動していました。そして相変わらずお水の器を揺らして水をぶちまけていました。ぽんぽが吐くタイミングはその頃にはもうつかめていて、私はすぐキャッチできるようになっていました。

よくおぼえているのは、ぽんたのおしっこが出ないことが精神的にキツくてキチガイになりそうなくらい恐かったことです。24時間おしっこが出ないと毒が体に回ると何かで読んで狂いそうでした。一体私は何をやっているんだと思いながら、明日は出るかもとなどと信じていました。悲観的になる時と楽観的になる時の波が激しかったです。たぶん本当に狂っていたのだと思います。

それから日曜日に友達がお寿司と鰹節と日本のツナ缶を持ってぽんぽのお見舞いにきてくれました。ありがたいことです。しかしぽんぽは食べ物にまったく見向きもしませんでした。友達がぽんぽの眼の光が消えたみたいと言いました。

Dr.シュロープからは休み中も何度も家に電話がありました。この国の人とは思えない心配りと責任感でした。いつだったか忘れましたが、おしっこが出ないのでもう眠らせることにしますと伝えたような気がします(後日、勿忘草の種が同封された立派なお悔やみの手紙が送られてきました。服装がエルトンジョンチックで奇抜な第一印象だったのですが、専門知識や高度な技術に加えこのきめ細やかな対応はプロ中のプロです、さすが大病院の花形部署のナンバーワンだけのことはあると感心しました)。

本当にいつ決心したか全く思い出せませんが、月曜日の朝一にDr.ブレイバー(最初に診てくれた近所の獣医さん)に電話して、家で眠らせてくださいとお願いしました。午前11時30分、Dr.ブレイバーとテクニシャンが家に来ました。

テクニシャンはリビングルームの壁際(お気に入りの場所)で寝ているぽんぽを部屋の真ん中に連れてきて、押さえつけて、バリカンでぽんぽの腕の毛を剃ろうとしました。ぽんぽはずいぶん抵抗していました。それでドクターが私に押さえつけるのを手伝うよう指示しました。加担せざるをえなくて辛かったです。その後ドクターが剃ったぽんぽの腕に麻酔の時の注射針の先っぽを刺し、テープで固定しました。

ぽんぽはお気に入りの場所にずるずる這って逃げ戻り、横たわりました。ドクターがお別れをしてくださいと言ったので、私はぽんぽのお腹に顔をうずめてごめんね、大好きだよ、ごめんねと謝りました。

ドクターがぽんたの腕に管を通して液を注入して、ほんとうに一瞬でした、コトンと眠りに落ちただけにみえました。すぐドクターが聴診して、ぽんぽの死を宣言しました。眠ったばかりで息もしていそうな状態で、実際まだ体は動いていました。

おしっこを漏らすと思っていたのに漏らしてくれませんでした。温かいぽんぽの体に顔をうずめて泣きました。

ぽんぽはケーキの箱みたいなダンボール箱に詰め込まれました。箱を見た時、どう考えても小さ過ぎるって思いました。腕にはまだ注射針がテープで固定されたままでした。友達がくれた白いお守りを箱にいれさせてもらいました。そして二人に連れ去られてぽんたは行ってしまいました。

せめて注射針とテープを取り外してあげたかった。トキやラオウの時のように自分で火葬場に連れて行けばよかった。魂になって今どんな状況かわからないけど、とりあえずどこでもいいからすぐおしっこして欲しいとか、そんなことを思いながら泣きました。

元気な時にもっと美味しいものをたくさん食べさせてあげればよかった。お皿を割った時にあんなに怒らないでもっとどんどん割らせてあげればよかった。ブラッシングして欲しくていつも仰向けになって待っていたのに、全然かまってあげなかった。毎日ブラッシングしてあげればよかった。廊下で遊びたがっていたのに面倒だから全然出してあげなかった。外で好きなだけ遊ばせてあげればよかった。

餌と水があれば兄弟猫はふたりで勝手に生きていくものだと信じて疑わなかった私は本当にバカでした。世の中には弱く生まれる子もいるのです。いつも一緒にいて健康状態を注意深く見守っていたら手遅れになる前に病気を発見できたのに、私が無責任でした。だから罰があたりました、それでぽんぽを失ってしまいました。

ぽんぽのことを想うと未だに罪悪感と後悔と悲しみと苦しみがごちゃ混ぜになったものすごい心の痛みに襲われます。ぽんぽのことを考えるだけでいつでもどこでも泣けます。

こんな未熟な飼い主でぽんぽに申し訳ないです。でもぽんぽはマイペースだし、下界に何の未練もないだろうし、さっさと成仏して幸せにやっていることでしょう。

大切なことを教えてくれたぽんぽには心から感謝しています。この痛みを抱えている限りぽんぽを忘れることはないし、同じ間違いを繰り返さないでしょう。だから私はもうしばらくこのまま苦しみながら生きていきます。じょんじょに愛情を注いで、精神を鍛えて、判断力を養って・・・そうしていつの日か私がまっとうな猫飼いに成長したら、楽しかった頃のぽんぽの面影だけがいつも私のそばにいてくれるようになるのだと信じています。


お気に入りの場所で



(おわりです。最後まで読んでくださってありがとうございました)

スポンサーサイト

カテゴリ: ぽんぽ

テーマ: 天国への手紙 - ジャンル: ペット

tag:   心エコー  血栓症 

[edit]

Posted on 2012/07/23 Mon. 02:48    TB: --    CM: --

プロフィール

最新記事

ブログランキング

にほんブログ村

カテゴリー

アーカイブ

リンク

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

QRコード

メッセージ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。